2006年01月11日

マイケル・ジャクソンのショート・フィルム

1573300403History on Film 2
Michael Jackson
Sony/Columbia 1998-03-03



最近、昔のミュージッククリップを観るのに凝っている。
きっかけは、スカパーである。
年末年始にかけて、あちこちの音楽専門チャンネルで70年代、80年代、90年代と、懐かしきミュージッククリップの特集番組が目白押しだったのだ。
NHKBSではロック50年の特集ってのもあった。
 
その中でも、一番私の中で尾を引いているのが、マイケル・ジャクソンの特集番組なのだ。
ジャクソン5時代から現在まで製作されたマイケルのミュージッククリップの数々を、ただひたすら4時間ぶっ通しで放映された。
懐かしかったし、マイケルのミュージッククリップが他のアーティストとはレベルが違うということは知っていたから、録画して手元に置いておいて損は無いと思った。

最初はそれ程真剣に見ようと思っていたわけではなく、録画しておいて後で何かしながらBGVがわりに流して楽しもうというつもりだったのだが、

ところがだ。結局私は4時間の番組の間テレビの前から動くことは出来ず、今更ながらマイケル・ジャクソンの才能に感嘆しながら映像と音楽に酔いしれることになったのだ。
やっぱりこの人、天才だわ・・・


断っておくが私はマイケル・ジャクソンのファンではない。
80年代の彼の歌い方は好きではないし、(喉を鳴らす歌い方も嫌だし、所々に入るHoo〜〜ていう掛け声もイヤ)
それに彼の整形の趣味の悪さは理解しがたい。
それでも、なぜか曲は好きだしダンスの小気味良い切れのよさも結構好きだ。

スリラーから始まるマイケルの長編クリップの数々はストーリー性のあるものが多く、ショート・フィルムと呼ばれている。
お金のかけ方も尋常でないが、共演者やそれを製作するスタッフの面々の顔ぶれも尋常でないものを感じる。
どの作品も異常に完成度が高く、彼の歌に更なる魅力を膨らませる。
マイケル自身が繰り広げる切れの良いダンスはどんどん進化を続け、彼の創りだす歌の世界はどんどん広がってゆく。
カッコいいものはひたすらカッコよく、美しい物は本当に美しく、メッセージは心に染みる。

90年代に入ると彼の音楽はバラエティを増し、歌はカッコいい歌ばかりではない。
バラードのメロディの美しさやそれに乗せる歌声の響き、歌に込められたメッセージ。
平和で美しい世界を夢見、それを目指して希望をもって変えてゆこうという思い。

なんだかうまく説明できないけど、単純に私は感動した。

一番心に残ったフィルムがある。
特別派手なものでも、凝ったものでもないのだけど、世界中いろいろな所で、森の中、地平線まで続く草原、都会の橋の上、砂漠、とにかくあらゆる所で、
いろんな人がただ手をつないで、一直線に並んで立っている「CRY」という曲のフィルム。
人の列はどこまでもどこまでも見えなくなる所まで続いていて、きっとこれは地球を一周しているんだと思わせる。
皆が希望をもった顔で地平線を見上げている。

かつて、マイケル・ジャクソンは音楽で世界を変えたいと言っていたことがあったと記憶している。

この人は本気でそう思っていたのだと思う。
そして、自分が手にする事ができなかった当たり前の子供時代を思い、世界の子供達が無条件で愛を受けられる世界を夢見ている。
世界を騒がせた裁判沙汰の真実がどうであったにせよ、彼に子供を少しでも傷つけたりするつもりがあったとは思えない。
マイケル・ジャクソンの創った音楽と数々の映像作品を見る限り、私にはそう思える。

ちょっと余計なことまで書いてしまったような気がするが、私は彼がゴシックと裁判と奇行の話題でしか語られなくなってしまったのがとても残念に思えるのだ。
今の若い人でマイケル・ジャクソンの歌を真剣に聞いてみた事のある人がどれだけいるだろうか?

彼が黒人であろうが白人であろうが、整形をしていようがいまいが、どうでもよいではないか。
ちょっとばかり奇行気味で変わり者であってもよいではないか。
マイケル・ジャクソンは今尚キング・オブ・ポップスなのだ。

そしてマイケルよ!
そろそろ自分で閉じこもってしまった世界から出て、もう一度外の世界に目を向けて音楽を創り出してほしい。



ビデオ・グレイテスト・ヒッツ~ヒストリー
マイケル・ジャクソン
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ヒストリー・オン・フィルム VOLUME 2
マイケル・ジャクソン
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posted by ruru at 01:25| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今晩は!マイケルは歌よりもダンスが好きだった口です。このビデオは拝見していませんが、年末だったかな?(もっと前?最近月日の感覚が・・・)マイケルとジャクソンズの足跡についてテレビでみました。その時思ったのは「どうしてマイケルのままでいられなかったんだろう」ということ。奇行に走らなくてもそのままで十分魅力的なのに…。名声(資本)によって奪われた子供時代を名声(資本)によって取り戻そうとして、だけど、満たされない孤独な心を感じました。また、ピーターパンのままでいることが本当に幸せなのか、とも・・・。大人になる幸せもあるのに。上手に大人になれないオトナコドモ(自分を含め)はこの世代から増えてきたので、ある意味象徴的な存在かもしれないですね。
まあ、マイケル自身は子供に危害を与えるつもりはなかったのでしょうけど、自分がされたように、穏やかな子供時代を奪う結果になっているなら、残念です。
どんな天才でもスランプ時代はあるので、立ち直ってまた作品を世に送って欲しいですね。
Posted by emily_711 at 2006年01月16日 02:44
>最近月日の感覚が・・・
わかりますわかります、私もおんなじ(笑)
意識しないと曜日の感覚も・・・
>マイケル
まあ、真実はわかりませんけどね。
でも、無罪判決を涙して喜んだ膨大なファンが未だに居る事を考えると、与えた影響の大きさを感じます。
でもねぇ、マイケルは十数年前の方がよほど大人だったような気がします。
立ち直って欲しいですね。
Posted by ruru at 2006年01月17日 01:59
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