2006年01月20日

ニース旅行記9〜モナコへ〜

なんだかだんだん記憶が怪しくなってきたような気がするので、旅行記の続きを再開。

ニースもすでに滞在4日目。
今日は連れの希望によりモナコ見物へ出かける予定だ。
ただし朝は海辺でゆっくりしてから、というリクエスト。
昨日はまる一日かけての遠出だったので、ちょっとくたびれたらしい。
そもそもハワイでのんびりしたかった連れを、一応海辺のリゾート地だから、と騙くらかして冬のフランスへ連れて来たのは私だ。
肝心のリゾート気分を味わっていかないことには。
カンヌとモナコを半日づつ見物しようかと最初考えた私だが、さすがに無理そうだと断念。

今日も空は雲ひとつ無く、午前中は海辺のベンチで日向ぼっこしたり、まだ歩いていない方向へてくてく散歩したり

11時頃の電車に乗るべく、国鉄ニース駅に向かった。海辺から駅までは歩いて15分程度。
モナコへはバスでも行けるのだけど、長距離バスは昨日も乗ったから国鉄にも乗ってみたかったのだ。

駅の周りは海辺とは打って変ってなんだがガチャガチャして落書きも多く、雰囲気がよろしくない感じである。
切符売り場の窓口で切符を買う。
モナコまでたったの20分程度なのだが、発行されてきたのはなんだか飛行機の航空券のような大きな切符。
別に座席指定でもなんでもないんだけどな。
この切符を改札の脇にある見過ごしそうな機械に差し込んでなにやら刻印してもらってからホームに向かう。
nice45.JPG

さあ、車窓からみる地中海はどんな感じだろう、わくわく。
電車はゆっくりと走り出す。しばらくすると紺碧の海が垣間見えてくる。

と思ったら、電車は突然トンネルの中へ・・・
電車の中は真っっっっ暗。
早く電気つかないかな〜、しばらく待ってみるものの、電車の中は漆黒の闇の中・・・
手探りで連れの手を掴んだ。あ、ちゃんといるよね。(いなかったらこわい)
声は聞こえるが、そこに居るという実感が無い程暗い。
トンネルから一度は出たものの、しかしすぐにまたトンネルへ、しかも今度は長い。
長いトンネルでもやっぱり電気がつく気配は全く無い。

あの〜フランスの国鉄ではトンネルの中で電気つけないんでしょうか?
プロヴァンス鉄道でもトンネルの中では電気ついてたんですけど〜

現代で生活していて、あんなに暗い経験をするとは思わなかった。

長〜いトンネルを進んだ電車は結局そのまま地下にあるモナコのモンテカルロ駅へと到着。
なんだか騙された気分だ。
1999年に新設された駅は広くてモダンなきれいな駅で、地下500メートルにあるらしい。

地下のホームから地上へ出るには、いくつもエスカレーターやらエレベーターやらを乗り継いでいかなくてはならない。
まずはホームから出口が3つもあり、それぞれが街中の全く違う方面につながっているらしい。
あてずっぽうで出口の一つを選んでみる。

まずはエスカレーター、次はエレベーター、またエレベーター、そしてどこへ行くか良くわからない廊下。
廊下は二股に分かれてる・・・あてずっぽうで進む。またエスカレーター、エレベーター。
ええい、いったい何時になったら地上に出るんじゃ!

途方にくれだした頃にやっと人気のない通りの脇にいきなり出た。
こんな地味なところにエレベーターの乗り口があって、皆ちゃんと知ってるんだろうか?

着いたばかりで、バス停や路線がいまひとつよく解らないのでまずはちょっと歩いてみる事にする。

モナコの海はニースの海よりもさらに明るく、砂浜はないのでさしずめ大きな港町という感じだ。
建物は年代を感じる物が多いが壁はどれもよく手入れされて、白くきれいに塗りなおしてある。
ニースの割とカラフルだが古ぼけて剥げかかった建物の壁とは違う。
こんな所で、集まってるお金が違うな、と感じてしまった。

まずはカジノが見たいという連れの希望で、その方向へ歩き出す。
山の斜面に出来た町だからどの道をみても坂道ばかり。う〜ん、これは先が思いやられる。 
所々に公共エレベーターがあると聞いていたのだが、場所がどうもよくわからない。
結局、ここがモンテカルロラリーのコースか〜などといいながら歩いてしまった。
nice46.JPG
カジノがあるオペラハウスは、パリのオペラ座とおなじくシャルル・ガルニエによる建築だ。
建物の中くらいは見たいものだが、ここはきちんとした服装でないと入れない。
お隣にあるカフェ・ド・パリでは機械のゲームがあるので、ここで、休憩がてらちょこっとお遊びを。
nice47.JPG
おじさん、中入れてよ!

さて、お腹もすいてきた。どこかでお昼にしよう。
辺りを少し散策してみたのだけど、よく考えてみたらここはオペラハウスを中心としたエリア。
どこへ行ってもどこまで行っても、あるのは高級ショッピングセンターと高級レストランばかり。それも半分はクローズ。
こりゃだめだ。
しょうがないのでバスに乗ってみることにした。
モナコに関しては下調べがまったく出来ていないのでどこへ行ったらよいかよく解らないのだ。
バスの一日パスを買って、モナコ内をグルグル廻っている路線に乗って、それらしい所で降りてみる。
なんとか休めのレストランを見つけてお昼にした。

店内のテレビでは、なにやらグレース・ケリーの息子、アルベール王子が出ている式典の様子が流れている。
ほう、モナコでも皇室アルバムみたいな番組があるのかな。ロイヤル系の話題にまったく疎い私達である。
実は翌日の新聞を見て初めて知ったのだ。
まさしくその日は、モナコのナショナルデーであり、特に今年はアルベール二世の戴冠式が行われた日だったのだ。
どうりで店がどこもかしこも休みな訳だ。
おまわりさんがやたら多いのも、あちこちに赤と白のモナコ国旗がはためいていたのもそういう訳だったのね。
そういう国なのかと思った。
つくづく間抜けな私達である。

そうこうしているうちに、だんだん夕方に近づいてきた。
帰る前に大公の宮殿くらいは観ておかなくては。

バスに乗ってまたぐるぐる・・・
ああ、だんだん暗くなる・・・

nice48.JPG
足早に大公の宮殿へ向かい、モナコ大聖堂を覗いて、行きたかった海洋博物館は入り口を眺めただけであきらめ、
6時過ぎの長距離バスでニースへ帰るべく、またもやオペラハウスのあたりまで戻って来た。

カジノのあるオペラハウスは夜になるとこんないかがわしい姿へと変身する。
写真じゃよくわからないが、この他紫の水玉とか、青い滝とかのライティングがかわりばんこ・・・
これにはびっくりだ。
nice49.JPG

帰りのバスは、美しく照らし出されたモナコの町を後にして、くねくねした山道を凄い勢いで走ってゆく。
所々景色が開けたところからは、コート・ダジュールの海辺に点在する港町の夜景が宝石のようにきらめいているのが見える。
きっと昼間もバスで来た方が美しい海の景色を堪能出来ただろう。

ニースからモナコへ行くなら、私なら絶対バスをお勧めする。

バスはニースの長距離バスターミナルへ到着。
ここで、バスを乗り継がなきゃ。
ホテルの前を通る路線のバスの出発時間までマクドナルドでコーヒーを一杯。
だが出発時間になってもバスは出る気配がない。
運転手のおじさんは、隣の路線の運転手さんとおしゃべりが止まらない。
5分待ってみた。
10分待ってみた。
まったく出る様子のない運転手さんに、ついに一言。
「ムッシュー!ホテルに帰りたいんだけどバス出してよ」

ニース市内バスの時間はあてにならない・・・
posted by ruru at 17:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 旅行記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
JRでもたまに電気が消えることありますけど、外国のトンネルで真っ暗闇なんて、
その道の人が仕事しやすそうな環境ですね。無事で何よりです。

さすがおフランス圏、エレガントですね。(お昼間だけ?)同じ地中海に面した国でも男性的なイタリアと大違い。女性的で繊細ですね。でも、いい加減なのは同じラテンの血のなせる業?

そろそろ旅行記は最終章ですか。
寂しいな・・・。
Posted by emily_711 at 2006年01月22日 03:36
電車にも電気つかないし、トンネルの中にも明かりが全く無いなんて、整備の時なんかどうするんでしょうねぇ。

ニースはおフランス圏ですが、かなりラテンっぽかったような。昔はイタリアだったからかな。
でもやっぱりモナコはちょっと雰囲気違いました。

>そろそろ旅行記は最終章ですか。
emilyさんに先越されないようにしなきゃ〜
Posted by ruru at 2006年01月23日 02:06
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