2006年03月13日

コラテラル

コラテラル スペシャル・コレクターズ・エディション
コラテラル スペシャル・コレクターズ・エディション


トム・クルーズっていいじゃん!と思った映画。

監督:マイケル・マン
出演:トム・クルーズ
   ジェイミー・フォックス

私はトム・クルーズがどうも今ひとつ好きになれなかった。
なんとなくアイドルからここまで来ましたって感じがいつもしていて、あの笑顔と、いい人ぶりと、熱血ぶりと、つくづくなんだか垢抜けないな〜、なんて思っていたのだ。
この映画を観るまでは。


ロサンゼルスでタクシー運転手をしているマックス。
12年まじめに働いているが、実は高級車のハイヤー会社の経営を夢見て計画中。
ある夜、客として乗せたのがヴィンセントと名乗る男。
彼は仕事で5人の人に会い、翌日の朝ロスを去るまでの間、マックスのタクシーを借り切る提案を。
会社のルール違反だからと断るマックスだが、彼が示した高額の提示についに契約を交わす。
ところが実際の彼の仕事とは、5人を殺す事。彼は殺し屋だったのだ。
マックスは意に反して殺し屋であるヴィンセントに付き合わされる事になる。




劇場でこの映画を観たとき、トム・クルーズの醸し出す無機質で乾ききった摩訶不思議な空気に圧倒された。
そこにいる彼は、いつもの熱血さは無く、笑顔ひとつ見せずに淡々と殺人を仕事として片付けてゆく殺し屋。
シルバーグレーの髪とヒゲ、シルバーグレーのスーツ、全身シルバーグレーで固めた彼は、無機質そのもの。
世界の何物にも属さないかの如く、情があるのかないのか、それさえもよく解らない。
隙の無い動きと表情はクールでとにかくカッコいい。

意に反して彼を客として乗せてしまい、殺人に付き合わされる羽目になるタクシー運転手のジェイミー・フォックスも負けてはいない。
気は優しくまじめだが積極性にかける彼が、話が進むにつれて自分の力に目覚め、しだいに殺し屋であるヴィンセントを追い詰めていく。

この二人を乗せたタクシーがロサンゼルスの夜を走ってゆく。
この映像がまた印象的。
ロスの夜景、きれいだけど何か孤独を感じさせる夜景。
この暖かさの欠けた不思議な映像は何だろう、と思っていたらこの映画はほぼ全編デジタルビデオカメラで撮影されたそうだ。
積極的に、デジタルであることを効果として使っているのだ。

タクシーがふとスピードを落とす。
キツネの親子が道を横断して行く。
どこまでも続く乾いたロスの夜の道で、殺しに向かうタクシーがキツネの親子に道を譲る・・・
それを見る殺し屋は何を思うのか・・・


おもしろいというのとは少し違うような感覚なのだが、

映像、音楽、キャストの演技、どれをとっても、とても後々まで印象に残る映画だった。



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posted by ruru at 01:18| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画いろいろ... | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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映画『コラテラル』
Excerpt: 原題:Collateral チョットだけハードボイルド風でアクション的、ロサンゼルスの華麗な一夜を・・巻き添えを道連れに血に染めていく。納得はしにくい殺し屋の物語。 その夜、タクシ..
Weblog: 茸茶の想い ∞ ??祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり??
Tracked: 2006-03-15 18:56

コラテラル
Excerpt: トム・クルーズが出ている映画はやっぱり面白い!本人に興味はないが出演作に外れが少ないと思う。「コラテラル」も何か観たことある様な話だったけどそれなりに楽しめた。 ってか初めての悪役とかで今までヒーロ..
Weblog: MOMOCINEMA
Tracked: 2006-03-16 16:05
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