2006年03月17日

「南極物語」の予告に涙

先日「ナルニア」を観に行った時に、肝心の映画が始まる前にハンカチをかばんからひっぱり出さなくてはならなくなった。

私をいきなり泣かせたそれは、「南極物語」の予告である。

いわずもがな、日本の南極観測隊とタロ、ジロの物語を元にしたハリウッド版ディズニー映画である。
私はこの映画が創られてるのをまったく知らなかった。
いきなりはちょっと反則だ・・・

今回の「南極物語」は米国科学財団の南極基地の話になっており、カラフト犬達はハスキー犬となり、高倉健の役はポール・ウォーカーが演じるそうだ。
「そもそもは誇り高き日本犬の話だぞ」と思いつつも観に行ってしまうだろう。

私は動物ものに弱い。
動物が出てくる映画はそれだけでポイントが上がる。
スカパーでも「アニマルプラネット」というチャンネルは大のお気に入りである。

「フランダースの犬」をつい思い出してしまった時なんかは、決まってウルウルし、つくづくこれは子供に聞かせるには悲しすぎる話ではないか、と思ってしまう。

動物は無垢だ。愛情溢れ嘘をつかずひたむきだ。
その対象が何であれ。
そうではない人間達を毎日見続けている目には、彼らの姿は羨ましくも崇高に思える。
物語や映画には、そういう人間側の思いも込められていたりするからよけいに泣けてくる。

動物の事を語りだすとキリが無いので今回はやめておくが、犬に関しては忘れられない思い出がある。



私が育った田舎の家は、庭が広かったりしたものでよく動物が住みついていた。
飼っていた訳ではない。
どこかからフラッと現れた野良猫や野良犬、ハトの夫婦やら何やらが、入れ替わり立ち替わり庭のどこかや物置なんかを一時の住居としていたのである。
住人である私達家族は来る者拒まず去る者追わずの主義で、無頓着かつ放任状態であったので、彼らも居心地が悪くなかったのだろう。
時には何年も居座っていたのもいた。
彼らがうちの敷地内に住む為のルールがあったとしたら・・・
「土足で家に上がるな!家に入りたいならば足を洗え!」
これだけであった。
ま、家に上がろうとするヤツなんか猫しかいなかったけど、そういう猫は必ず捕まえられて洗面台か風呂場で足や体を洗われる運命にあった。
食事をもらえませんか、と頼まれれば毎日餌をあげていたけれど、特に飼いならして彼らの主人になろうと思ったことはなかった。

ホームレスが住み着く、炊き出し付きの公園みたいなものだ。

私が小学生の頃、そうしてフラッとやって来た野良犬がうちに住み着いた。
女の子だったのだが、結構みすぼらしい雑種の野良公である。
遊びにいく近所にはどこでもついて来るようになり、私もまんざらではなかった。
一緒に空き地を散歩し、冬になれば雪の中を一緒に転げまわった。
但し、女の子であったので寄って来る男共も多く、毎日日替わりで知らない男が家の周りをうろつくようになった。

案の定、翌年の春を待たずにお腹が重たくなり始め、春を迎える頃にはコロコロした子犬が5匹も産まれてきた。
5匹とも体の色も模様も毛の質も違う。一体全体どいつの子なんだかさっぱり解らない。

数ヶ月は面倒をみて育てていたのだが、彼ら6匹を飼う、というつもりもなく、かわいそうではあったがあちこち貰い手をさがして里子に出していった。
最後に残ったのはただ一人の女の子。

そんな時、彼ら親子が保健所の巡回車に捕らえられた。
首輪はさせていたものの、鎖に繋がれているわけでもなく好き勝手に歩き回っていた彼らは、呑気に歩道を散歩していて運悪く保健所の車に鉢合わせしてしまったのだ。
田舎であっても野良犬の徘徊は許されてはいない。
でも、それを近所の会社に勤めに来ていた若者がたまたま目撃していた。
「僕がちゃんと飼うので放してやって下さい」
野良犬親子は彼の仕事場にもちょくちょく顔を出していて、その若者とは仲が良かったのだ。

そうして彼らはその若者の家へ引き取られていった。
私の家では、庭に住まわせて面倒を見ていたとはいっても飼っていた訳ではなかったので、
さびしいけれども彼らを保健所行きから救い出し、売れ残りのメスの子犬付きのみすぼらしい野良犬を「ちゃんと自分で飼う」と
宣言した彼に、何も言える事はなかった。

私は学校から帰ってからその話を聞かされてガックリ来た。
若者の家は車で30分程も離れた所にある。親しくもないし遊びにいく訳にもいかない。
しょうがない、と子供心にあきらめ、慣れない所でどうしてるだろう、と心配しながら数日たったある日、
夜中に家の外でなにやらバタバタ動く音に気がついた。

窓を開けて様子をみると、なんと彼ら親子がそこにいるではないか!

車で30分もかかる所からいったいどうやって帰って来たんだか、それも子犬をつれて!
子犬の足にはうっすらと血が滲んでいた。

私達は主人ではなかったけども、一時彼らに敷地内に住むことを許し、食事を与え、子育てに協力した私達家族を大事に思ってくれていたのだろう。
すでに彼らはそこを自分達の家だと思っていたのだ。
あたたかい食事を食べさせて、汚れた体をきれいに拭いてあげた後、犬の親子は自分達のお気に入りだった場所に二匹体を寄せて丸くなった。

翌日、若者が二匹を迎えに来て彼らは若者の家の犬となった。
「大事にしてもらうんだよ」
私達は送り出した。

それ以来、彼らが戻ってくる事はなかった・・・





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posted by ruru at 16:50| Comment(2) | TrackBack(1) | 映画いろいろ... | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「南極物語」は音楽もよかったですよね。
ディズニー版はどうなるんだろう。
それにしても最近リメイク多いですね〜。

わんちゃんたち、無事に引き取られて行ったんですね。母が可愛がっていた仔犬はよそにもらわれていった後、戻ってきて車にはねられたそうです。子どものころいた徳島には、たちの悪い野犬が多くて困りました。放し飼いも多く、保健所はあんまり活動してなかったのかな。両親は引越しの際に祖父の犬を保健所に渡してしまいました。母は今でもかわいそうなことをした、と後悔しています。
Posted by emily_711 at 2006年03月19日 18:07
音楽も映画も本当にリメイク多いですね。良いのか悪いのか。
野犬だとちょっと怖いけど、わんこに関しては結構皆一つや二つ思い出を持っていますね。

「南極物語」ではペンギンも愛らしかった・・・
Posted by ruru at 2006年03月21日 01:00
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夏目雅子 -南極物語-
Excerpt: あまり、地上波で映画は 観ないんだけど、嫁さんが、 どうしても観たいというので、 CM一杯覚悟で「南極物語」 を観る。 長い間、TV放映もなかったように思うが 今、ハリウドでリメイクし..
Weblog: ぐぅちゅえんの見たり読んだり
Tracked: 2006-04-16 11:20
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