2007年03月20日

グレゴリー・コルベール作品展「ashes and snow」

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 グレゴリー・コルベール作品展「ashes and snow」

 その演出の為の移動式美術館「ノマディック美術館」

 写真グレゴリー・コルベールと建築家 坂茂による、写真と展示空間のアートプロジェクトである。



ノマディックとは遊牧の意味らしく、この美術館は公開が終わると解体され、次の公開地でまた組みたてられる。
ニューヨーク、サンタモニカを移動・巡回し、今東京のお台場で公開されている。
外から見ればただ古ぼけた貨物コンテナが積み上げてあるだけで、これが美術館だとは思えない。
だが、中に入ってみればそこは積んだコンテナの間からかすかな光が漏れ、上にまっすぐに伸びる紙管が柱となり、ある種神殿を思わせるような展示空間である。


人と野生動物、どちらかが相手に何かを為すという事ではなく、それぞれが静かにそこに共に在る・・・
そんな理想的でありながら、幻想的で実際には在り得ないと思われる構図が、一切合成やデジタル処理すること無くそこに映し出されている。

象と向かいあい本を読む少年。
豹と並んで座り目を閉じる少年。
オラウータンと共にボートで眠る女性。
鷹と共に舞う女性・・・

人と動物の境界なく、言葉も必要なく、ただ一緒にそこに居ることによる交流。

巨大な神殿を思わせる空間に吊り下げられ、ライティングされた写真は、すべて和紙にセピア色で映し出されていて、手漉きの和紙の凹凸感と琥珀色が合わさったざらついた質感がとても印象的。
すべてに一切の題名や説明はない。
大きなスクリーンでは、同じくセピア色で写真と同じく静かにゆっくりと映し出される映像作品。

本当に、日常を離れて心が静かに広がっていくような、そんな一時を過ごした。

映像作品は10分程の短編が2作品と60分の長編が1作品、すべてゆっくり観ていたかったのだが、もう夜だった為あまりに寒くなってきてしまって、仕事帰りだったしもう一度観に来ようという事で、途中で断念してしまった。(でも実は帰りにDVDを購入。)


この作品展を観に行った前日、私はたまたま映画でピーター・ジャクソン監督版「キングコング」を観ていた。
その話はまた別にするつもりだけど、この映画で一番印象に残ったのは、キングコングとナオミ・ワッツが静かに一緒に並んで夕日を眺める場面。

何か、この作品展と通じる物があるような気がした。


→ashes and snow オフィシャルサイト

写真や映像がみれます。

posted by ruru at 23:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 展覧会・美術展等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
難しいけど、6月までになんとかお台場に行けたらいいな。
是非みたい写真です。
Posted by マロニエ at 2007年03月27日 01:29
寒くなく、風も雨も穏やかな日をおすすめします。
屋外の環境にかなり左右されそうな会場ですので。

海浜公園でゆりかもめと戯れるのもいいですよ〜
Posted by ruru at 2007年03月29日 09:28
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