2005年06月27日

キングダム・オブ・ヘブン 王国と二つの騎士団と騎士

思えば十字軍についてそれ程知識を持ち合わせないまま映画を観てしまったので、
細かい所で疑問に思うことが結構あって、鑑賞後勉強することになってしまった。
そんなことも解らないで観ていたのか!と呆れられるかもしれない。
こう言うことは1回目観た後にちゃんと整理してから2回目を観れば良かったと反省・・・

それぞれの立場の違いがちょっと明確になったので整理。

エルサレムを混迷に陥れるギーやルノーはテンプル騎士団の人(白地に赤十字の衣装)
ホスピタラーは聖ヨハネ騎士団の人(黒字に白十字の衣装)
ティベリウスはエルサレム王国の政治・軍事顧問(水色の地に金のエルサレム王国の紋章がついた衣装)
バリアン、イベリン卿はエルサレム王に仕える騎士(えび茶色と白色の地に5つの小さな十字ーイベリン卿の紋章?)

さて、テンプル騎士団、聖ヨハネ騎士団、エルサレム軍、騎士といろいろ出てくることになるのだが、
どう違うんだ?ということで、私の理解の範囲で整理すると・・・

テンプル騎士団
エルサレムへの巡礼者の道中の安全を守る為に(盗賊なんかが多かった)自発的に設立された宗教騎士団。
その後騎士修道会として教皇に認可された。
入団には騎士以上の地位が必要であった。

聖ヨハネ騎士団
テンプル騎士団と同じく巡礼者の保護を目的に設立されたが、エルサレムに作られた聖ヨハネ病院修道会を起源にしており、主に医療行為を目的とする病院騎士団だった。
これも後に修道会として教皇が認可。

両方ともローマ教皇が認可した修道会であるから、本来従うべきは教皇のみであり、エルサレム王国とは独立した存在である。

ということは、ホスピタラーだけではなく、ギーもルノーも一応は修道士だということになる・・・?

エルサレム軍
エルサレム王が率いる軍なのだが、王国専属の軍隊としては常時そんなに抱えている訳ではなく、いざという時の主力となるのがテンプル、ヨハネ両騎士団。そして、エルサレム王に仕える契約をしている騎士とその部下。


さて、そんなことで、改めて理解したことは・・・・

・ゴッドフリーとホスピタラーは主従関係はなく、同志。

・ギーやルノーはエルサレムを異教徒から守るという建前で戦争をしかけ、
 ホスピタラーが参加したのは、傷病兵の救済という使命があったからだ。

その後の歴史を思うと聖ヨハネ騎士団もあまり褒められたものではないのだが、現在でも存続してるというのは凄い。


ここで、ゴッドフリー、ティベリウス、ホスピタラーの三人の関係がとても魅力的に思えてきた。
この三人は同志であり、理想を同じくしていても、それぞれが選んだ道は違った。

ゴッドフリーは、一騎士としてエルサレム王に仕える事を選び、エルサレムの人を守るという遺志はバリアンが受け継ぐ。
ティベリウスはエルサレム王国の政治家としてボードワンを支え、王が亡くなりギーが即位すると、彼にとっての存在意義のなくなったエルサレム王国に見切りをつけ、一切関わらない道を選ぶ。
ホスピタラーは騎士であると同時に信仰と医療の道を選び、最後は死を覚悟しながら傷病兵の救済という自らの使命のもとに戦争に参加。

この3人の若い頃を見てみたかった気がする。



イスラムの寛容

サラディンがエルサレムの人々を無傷で送り出したことは彼の偉業のひとつとして有名なのだが、イスラムの偉大な王というのは、皆異教徒にはわりと寛大であったらしい。
建前としては相手に対して「戦う」か「改宗」か、という2択であった訳だが、それ相応の見返りがあれば異教徒の共存は問題なかったらしい。
そういう彼らにとって、ヨーロッパ人は蛮族にしか見えなかっただろう。


他にも、
キリスト教が形骸化していただけではなく、各騎士団の理想や存在意義なんかもすでに形骸化していたんだということ。



すでに4本もこの映画について書いてしまった、ということは実は結構はまっているらしい。

3回目観れるかな・・・?

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