2005年11月27日

デヴィッド・ボウイ ライブDVD

私の手元にはデヴィッド・ボウイのライブDVDが3枚ある。

1枚目は「Ziggi Stardust And The Spiders from Mars」
B00061QX0Yジギー・スターダスト
デヴィッド・ボウイ

by G-Tools

1973年、彼がジギー・スターダストと名乗り、グラムロックの頂点を極めた時のライブ。
数ヶ月前、彼のグラムロック時代の映像をどうしても観たくなって購入した。

2枚目は「Serious Moonlight」
B000B84R4Gシリアス・ムーンライト

by G-Tools

1983年。「レッツダンス」でスーパーヒットを飛ばした彼が、まさしくスーパースターとしてポップシーンに君臨した頃のライブ。
これは、私がまさに彼のファンになった頃の映像だ。

3枚目は「A Reality Tour」
B00064AEOCReality Tour (Dig)
David Bowie

by G-Tools

2003年。最新作「リアリティ」の発表と共に開始したライブツアーの様子。


どれも、彼のその頃のキャリアを象徴するようで、見ていて飽きる事がないのだが、
何度も観た上でライブビデオとして、さてどれが好きか、と考えてみると
実は今や58歳にもなるデヴィッド・ボウイが元気に歌う「A Reality Tour」なのだ。

73年の彼にはエキセントリックな演劇性と未来的視点、エネルギッシュで常に張り詰め、研ぎ澄まされたような雰囲気がある。
そのステージから発せられるパワーに観客は圧倒され、陶酔し、熱狂し、興奮して彼を見つめる。

83年の方は会場をみただけで、まさしくスーパースターのライブという感じがする。
どこまでもどこまでも果てしなく続く観客席。止む事の無い歓声。
ステージから投げ入れられた地球儀型の大きなボールが観客席を舞う。
水色のスーツに身を包み、金のソフトリーゼントでスタイリッシュに歌うボウイはとにかくしびれる程かっこいい。

だけどなぜだろう、私はこのライブが一番しっくりこない。
なにかちいさな違和感を覚えるのだ。
彼が手にした大きな成功。彼のパワーはこの大観衆をも圧倒するのに。
私が勝手に感じたことだけど、彼はこの大観衆を圧倒しながら、彼らに対して身構えているように思えてならない。
観客は要求し、アーティストは応える。
観客の内の一部はそこにデヴィッド・ボウイではなく「時代」を要求していたかもしれない。
彼はこのライブを楽しんだのだろうか?
そして彼と観客の間には目に見えないバリアが張ってある・・・

「Serious Moonlight」の違和感の事を考えていたら、何故「A Reality Tour」が好きなのかが何となく解って来た。

ここには、70年代に彼が見せた様な演劇性もなければ、時代を先取りしたアーティスティックさもない。
80年代のような時代に乗った盛り上がりもない。
それでもこれが好きなのは、ボウイがとにかくリラックスして楽しそうに歌っているということだ。
彼に限った事ではなく、バンドメンバーもそうだし、観客もまた本当に楽しそうなのだ。

ここにあるのは、40年以上も音楽を創り続けて、それでも今なお音楽が好きで好きでたまらない一人のミュージシャンと、
年齢に限らず、彼の創る音楽が好きで楽しくて集まって来たファンが、一緒にリラックスして楽しんで時を過ごしている姿だ。
ステージではいつも奇抜な衣装や正装をしていた彼は、今やジーンズとTシャツにちょっとおしゃれなジャケットというラフな格好だ。
もしかしたら、これが本来のボウイの自然体の姿だったのではないだろうか。

ただもしこれが、老いてパワーダウンしたボウイだったらやっぱりがっかりだとは思うが、なんの!
未だに変わらず色っぽくかっこいい。
2時間半もあるライブを楽々こなす。楽しくて仕方が無いという感じに。
ある意味化け物だ。

結局今の私にはそんなリラックス系のライブが心地良いと感じるようだ。

しかし同じ人のライブを3種類も見比べてしまうなんてことは、初めての経験かもしれない。
これで、95年の「Outside Tour」のDVDも出てくれると何だかキリがいいんだけどなー

posted by ruru at 19:33| Comment(10) | TrackBack(0) | デヴィッド・ボウイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やーっとこさ「ラビリンス」を観ることができました。これはまりますねー。
昔MTVで見たデヴィッド・ボウイの印象とは大分違っていました。
そう、私の持っている印象とは、80年代の「モダン・ラブ」時代のものなんですよね。

自然体って言葉は簡単でも、実行するのは案外難しいことかもしれません。
自分をさらけ出しても傷つかない勇気がいるから。

歌手というか作家も芸術家も、人間は年代によって変わってゆくのが面白いですね。

Posted by emily_711 at 2005年11月28日 03:14
ラビリンス、大人になってから始めて観た場合はどうなんかいな?と思っていましたが・・・

自然体は難しいですねぇ。
50代、60代くらいになってやっと自然体の自分を見つけられるような気もします。
Posted by ruru at 2005年11月30日 11:54
こんばんわ、つい先ほどまで『ベスト・オブ・ボウイ』と『ジギー・スターダスト』のDVDを見て、「あれ?ボウイって一体何歳?このアンジーって今どうなってるの?」という疑問からネットを渡り歩いておりましたら、こちらに辿り着きました(^^)
実は私も『シリアス・ムーンライト・ツアー』はあまり好きじゃないんです。。メッチャきらきらに極めてるボウイか、全く自然体のボウイか、はっきりしてない=中途半端なボウイみたいで、好きな人には申し訳ないけど余りにも「らしくない」ボウイなんですわ。。私には。
ですので、『Reality Tour』も見てみるつもりです♪いい情報ありがとうございました(^^)
では突然失礼しました、また現在のアンジーを探します。
Posted by たまお at 2006年03月26日 03:09
たまおさん、こんにちは!

『ベスト・オブ・ボウイ』、見始めると私もついつい見ちゃいます。
そういえばアンジーってどうなってるんでしょうね。本を出した後は私も知らないな〜。おもしろい情報あったらぜひ教えてください。

たまおさんも同感でしたか!
「シリアス〜」はかっこいいんですけどねぇ、なんだか見ていてしっくりこない。「らしくない」のを自分でも自覚しながらやってる感じします。

「Reality Tour」輸入版はなぜか安いですよ。リージョンフリーだし。

また遊びに来てください。
Posted by ruru at 2006年03月27日 06:25
ruruさま、御丁寧なお返事ありがとうございました(^^)調子にのってまた遊びに来ちゃいました♪っていうか、ボウイって本当に何かきっかけがあるとトコトンはまってしまうんですよね。。今回もDVDやCDを引っ張り出しては夜な夜な見ちゃってます(^^;好きだなぁ私(^^;

ところで、アンジーのHPなるものを見つけまして色々読んでみますとCD出したり、スマトラ島沖地震&津波被害への募金を集めたり活動はしてらっしゃるみたいです。お姿はイマイチ何年のものか分かりませんが相変わらずキレイなまま(何となく元ユーリズミックスのアニー・レノックスに似てませんか?)で、御健在でございます(^^)
実は『ジギー・スターダスト』のDVDで初めてアンジーが話してる姿を拝見してちょっとショックだったんですよ。。「すげぇバカっぽい話し方してる。。」って(汗)だからこの人をロック界を代表する2大スターが愛したってのが凄く意外に思えて。。で、色々調べてたんですわ(^^;で結果、最近のインタ等を読んでるとちゃんと自分の考え方とかを持ってる方っていう印象で余計なお世話ながらホッとしました(^^;

あ、そうそう『シリアス・ムーンライト・ツアー』の長所を見つけました!(今更)これって字幕=歌の訳詩が付いてるんですよね〜♪ボウイの深いメッセージや世界を理解するにはとても役にたつと思います(^^)ただそれだけっちゃあ、それだけですが(滝汗)

ではそのうち「Reality Tour」の感想も書かせて頂きます♪丁度GWにUSAに行く友達がいるんで、頼んで買ってきてもらいます!(リージョン・フリーとは素晴らしい!)

長々と失礼しましたーーー(^^)ではまた!
Posted by たまお at 2006年03月29日 02:10
たまおさん、こんには。
へぇ〜アンジーまだご健在なのね。
私もDVDのアンジーの姿はちょっと・・・
でも考えてみればブレイクした頃は彼女がいたからこそって部分も多々ありますもんね。

>字幕=歌の訳詩
あ、そうそう、そうなんですよね。「ベスト・オブ〜」の方は国内版と言っても字幕が全く無いに等しいですからね。
私未だに隠しトラック2つ見つけられません(泣)

>「Reality Tour」
私アマゾンで買っちゃいました。
CDより安いんだもん。「
Posted by ruru at 2006年03月30日 09:56
ちょろちょろと足跡残させていただいてます。

今GyaOで「Reality Tour」ダブリン公演の
配信をしていますが(5/13までです)、これってruruさんのご紹介のDVDなんでしょか??
曲目を見るとダイジェストかな〜?と思ったり。
それにしてもボウイかっこいいです!!若作り、というんじゃなくて、渋いだけじゃなくて
年齢超越したキラキラした笑顔で気持ちよさそうに歌う姿に、こっちまで楽しくなっちゃいます。
観たら余計にDVD欲しくなってしまいました。
アマゾンで¥1,833・・・買います。
Posted by くろひつじ at 2006年05月02日 00:35
そうそう!それ。
確かにダイジェストです。

DVD、なぜか安いんですよね。これはお得です。

本当に。あの年であんなにカッコよくていいんでしょうか?
あれならまだ恋愛対象の範囲内だな、とよく解らん事まで考えます。
Posted by ruru at 2006年05月02日 02:36
初めまして。
でも、今はもう管理人は見てらっしゃらないかなぁ?
私の大好きなデヴィッド・ボウイと、はまるきっかけになったラビリンスの事が一杯書かれていて、凄く嬉しかったので足跡残していきます。
私はおじさん以降のボウイが特に好きなので、出来れば管理人さんともお話出来るといいなあと思います。
Posted by クラウディア at 2010年01月09日 09:34
クラウディアさん

はじめまして!
コメントありがとうございます!!
ここには、たまにゴミ掃除にやってきています。
いろんな想いが記された場所なので、エロコメントが溜まるのがやりきれなくて。

ボウイファンの方に出会えて嬉しいです。
ラビリンス、今でもやっぱり私の中で大切な作品です。
ボウイは新しいアルバム出さないのかなぁ

それでは、コメント嬉しかったです。
ありがとう。
Posted by ruru at 2010年01月22日 11:39
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